フグ・ふぐ・鰒・河豚…福。
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あ
あ
今年の九月頃から訳あって墨絵に淡彩を施していますが、一昨日、縦十四cm・横十六cmの画面に蛙を描き、賛を入れました。
賛と余白を入れていますから、蛙自体は二体合わせて約九cm四方のスペース。原寸大です。
さてこの小さな蛙の小さな目。
これが厄介なのです。
じっくりと蛙の目を観察なさったかたはあまりいらっしゃらないかもしれませんが、どう見ても黒。
だから「黒く塗ってしまえ」とやれば絵は台無し。
ぽっかりと洞穴が開いたようになり、黒の点だけが目立って全体が消えるのです。
そこで色をいくつか作り、合点が行ったものをさらに混ぜた絵具の配合を微妙に変えて数種用意し、実際に使っている紙の小さな紙片に塗って輪郭線しかない蛙の目に当て、「よし」と選び出したのが写真の蛙の目の色です。
ちなみに今回の目を塗るのに使った色は
水干・銀鼠あ水干・黒あ水干・黄土あ水干・白群あ胡粉
これを混ぜ合わせましたが、分量は秘密。
あ
しかしまあ、女性の小指の爪の半分もない所に一日を賭ける。これも物好きのなせる業でしょうかね
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先々月の最末十月三十一日、家内の頭に巨大脳動脈瘤が見つかり入院。
動脈瘤も“巨大”という言葉が付くと破裂寸前ということになり、悪いことが重なって瘤が出来ていた場所は脳でも心臓に直結している太い「右頸動脈」でした。
入院をして検査を重ね、スタッフが集まり最善の手術法を考え、手術まで一週間の空白がありましたが、家内は「家に帰りたい」とごねて手を焼きました。
精神が脆い性格ですから、「破裂すれば即死」とはっきり言えずに随分気を使いました。
そして十一月八日、約十時間半に及ぶ手術も無事に終わり、今月十二月三日に退院をしましたが、その間に当の本人は軽い鬱になり、また縫合した創付近の皮膚が糜爛(びらん)する等、数え切れない変調がありましたが、その度に私があたる的になりながら諄諄(じゅんじゅん)と今の状態とこれからを説いてきました。
今朝、家内は自分の店(美容室)へ意気満々と仕事に出掛けて行きました。
本来は再来週の二十二日を仕事の再開日と二人で決め、それまでに落ちてしまった体力の回復と今回の動脈瘤によって弱ってしまった右目の視神経による障害に慣れるリハビリをすると約束し、予定をしていたのですが、人の言うことには耳を持たず。
ならば私は黙り、入院中病院へ通い詰めた三十四日間と退院後も家事等しながら世話に追われた七日間、計四十一日間の疲れをしばし休めて月末頃から筆を持とうと思います。
疲労困憊。
いつか作品が出来ましたら、また話の種がありましたらぼつぼつと書きこみます。
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